鶴太郎のジレンマ
片岡鶴太郎氏(63歳)が、
125歳まで生きるために
毎日7時間のヨガをしているらしい。
厚生労働省が2017年3月1日に公表した
第22回生命表によると、
日本人の平均寿命は男性80.75歳
あくまで平均だが、
鶴太郎氏のヨガ計画によれば
44年ほど寿命が延びるらしい。
ふつう人間一日に自由になる時間は
24時間から睡眠に8時間、
食事や風呂などに1時間も引けば
24-9=15時間
まして今どきは
70歳を超えても仕事している人も多いのだから、
仕事に6時間を使うとすると
1日は9時間しかない。
80歳(平均寿命)-63歳(現在の年齢)=17年(平均余命)
17年×365日×9時間=55845時間(残り自由時間)
これが平均寿命まで生きた場合の残り時間である。
次に、そのうち7時間をヨガに充てる場合、
平均寿命で亡くなった場合には
17年×365日×2時間=12410時間(残り自由時間)
となり、
計画通り寿命が44年延びた場合でも、
(44+17=)61年×365日×2時間=44530時間(残り自由時間)
となる。
つまり、人生に残された自由時間が
22~79%に減少してしまうわけだ。
もちろんうまくいけば、
単純に未来が見られるのだから、
コールドスリープをするような感覚で
より未来の世界を見ることができる魅力は
あるのかもしれない。
しかし、残された自由時間の21~78%を
失ってまで手に入れるべき価値があるのだろうか。
僕ならヨガをせずに今日を暮らすけどね。
健康法に時間を割きすぎている人には、
ちょっと知っておいてほしい考え方です。